私たちは、歴史と風格をたたえた明治38年築の古民家と巡り合いました。村の中心に静かに佇み、重厚な長屋門に囲まれたその姿は、かつてこの地の人々の暮らしを支えてきた歴史を雄弁に物語っていました。しかし、長年の風雨に晒され、人々の手から離れた歳月が、建物に深い傷跡を残していました。建物は雨漏りがひどく、一部の柱は腐朽していました。 日本各地の古民家を巡ってきましたが、東京からほど近い場所に、これほどまでに往時の面影を色濃く残す古民家が残されているとは想像もしていませんでした。母屋一つの建物ではなく、風格ある蔵、そして歴史を刻む長屋門、それらに囲まれた静謐な中庭。これらに構成された空間は当時のたたずまいを残していました。この建物の価値に気づいた私たちは、この貴重な歴史遺産を後世に残したいという強い思いを抱きました。所有者の方との出会いは、地域での偶然の出来事でした。建物の保存について相談したところ、ご自身も建物を大切に思っており、私たちの思いに共感してくださりました。 オーナーは、ヘリテージマネージャーとしての専門知識を活かし、この建物の再生計画を策定しました。歴史的な意匠を可能な限り残しつつ、現代の生活に合わせた機能性を付加する。この二つの要素をバランス良く組み合わせるため、私たちは建物をいくつかのゾーンに分け、それぞれのゾーンに最適な再生方法を検討しました。 例えば、歴史的な価値の高い部分は、可能な限り元の状態を保つように修復を行いました。一方で、安全性や快適性を確保するために、耐震性能など現代の建築技術を取り入れる部分もありました。また、環境負荷の少ない素材を使用するなど、サステナビリティにも配慮した再生計画となっています。 歴史的建物の再生は、単なる建物の修復にとどまりません。それは、地域の文化や歴史を継承し、未来へと繋げる取り組みなのです。 私たちのスタッフは地元に住んでおり、地元の文化と伝統に精通しています。特別なご要望にも可能な限り対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

古民家宿 出口やは山梨県にあり、雄大な富士山を擁し、特に、東京からのアクセスが良く、レンタカーで東京から２時間の距離にあります。 明治38年、日露戦争が終結した年に建てられたこの建物は、時の流れと人々の暮らしを静かに見守ってきました。 畳に座り、窓の外の風景を眺めると、まるでタイムスリップしたかのような感覚に。和室の温もり、古い柱の年輪、そして静かに光を透過する障子。五感で感じる歴史の重みは、あなただけの物語を紡ぎ出すでしょう。 中庭では、季節の移ろいを告げる植物が静かに息づいています。夏には、家族や友人とBBQを楽しむもよし、夜は花火をしてロマンチックなひとときを過ごすもよし。冬には、炎がゆらめく薪ストーブや澄み切った夜空のスターウォッチング。厳格な消防法の検査をクリアした、安全な薪ストーブで、冬の長夜を楽しんでください。この家で過ごす時間は、きっとあなたにとって忘れられない思い出となるはずです。 この建物は、単なる宿泊施設ではありません。地域の歴史と文化を体験できる場所です。皆様にご利用いただき、この貴重な建物を後世に残していくことが、私たちの願いです。

ここ山梨県は、雄大な富士山を背景に、四季折々の美しい自然が広がる、まさに日本の原風景が凝縮されたような場所です。 春には桜が咲き誇り、新緑が目に優しい風景が広がります。夏には、涼を求めて多くの人々が訪れる避暑地として賑わい、秋には紅葉が山々を彩ります。冬には、銀世界となった富士山を眺めながら、温泉で体を温めるのもおすすめです。 山梨県には、美味しいものもたくさんあります。ぶどう、桃、さくらんぼなど、旬のフルーツも豊富で、フルーツ狩りも楽しめます。日本有数のワイン産地としても知られ、ワイナリー巡りはワイン好きにはたまらない体験となるでしょう。評価の高いジャパニーズウィスキーを代表する、サントリー白州蒸溜所もあります。 古民家宿 出口やは、喧騒を離れ、自然と歴史に触れることができる静かな宿です。 当宿がある十谷集落は、大柳川渓谷の入口に位置し、新緑や紅葉が美しい渓谷美を満喫できるトレッキングコースが魅力です。9つのつり橋を渡りながら、4つの滝の音を聞き、朝の清々しい空気の中で五感を刺激するひとときをお過ごしいただけます。 また、当宿から車で少しのところには、日蓮宗の総本山・身延山久遠寺や、錦鯉の泳ぐ伊奈ヶ湖など、歴史と自然が調和した魅力的な観光スポットが数多くあります。 富士山観光の後の静かな隠れ家として、あるいは日常を忘れてゆっくりと過ごしたい方におすすめです。ここでは、あなたの心を満たしてくれるものがきっと見つかります。